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「このあと用事があるので、お先にごめんなさい。」とウソをついた日。 


D700+Ai AF Nikkor 85mm F1.4D(IF)

空き家っぽい家の前に、置いてあったバイク。


h660.jpg

どなたか住んでいたら、空き家なんて言ってごめんなさい。
黙って撮っちゃって、すみません。


午前中、用事があって出かけた先で、
モナカが小学校の時に同じクラスだった、A子ちゃんのおかあさんがいる。。。、
と思ったら、似ている違う人でした。

わたしの夫が亡くなったのは、9月の終わりでした。
その翌年の2月、ひさしぶりにA子ちゃんのママと、Sクンのおかあさんが、ランチに誘ってくれました。
そのときに、A子ちゃんのママが、
「ウチはね、パパとA子がすごく仲がいいのよ。」
という話を、しきりとするんです。
毎年、地元のマラソン大会にいっしょに参加しているとか、
いつも二人で、映画を見に行くから、私はのびのびできるとか、
A子の洋服も、パパが私にないしょで選んでくるとか、
父と娘の甘ったるい話を、実に無邪気に楽しそうに、話し続けました。

わたしは、夫が亡くなってから、
他人の家のそういった話を耳にしても、
何か特別な感情を持ったり、感傷的になることは、あんまりありませんでした。
けれども、この日は、
(ああ、モナカには、もうそういうことはやってこないんだ。。。)
というような感情がこみあげてきて、
いったん、そういう部分にスイッチが入ると、何を聞いても悲しくなってしまいました。
しかしそこは大人ですから、お昼のフレンチレストランで泣きだすわけにはいかないし、
ググッとこらえ、A子ちゃんのママの話を、笑顔で聞いていたつもりでいます。
でも、心の中では、
「まだ亡くなって半年も経ってないんだから、もうちょい気を使ってくれてもいいじゃないの。。。」、
と、思ってました。
その後も、延々と続く父と娘の甘い話に、そこにいられないほど辛くなってしまい、
「このあと用事があるので、お先にごめんなさい。」、
ということにして、みんなより早く帰ってきてしまいました。

帰り道、そういう話を平気で聞けるようになるまでは、誘われても断ろう、と思いました。
それが難しいのなら、心をマヒさせる術を、早く習得しなくては、と思いました。

そして。。。、

その一ヵ月後、Aちゃんのおかあさんは、クモ膜下出血で急死しました。
あの時、あんなに元気におしゃべりしていたのに、ほんとうに驚きました。

そのときに思ったことは、
あんなに甘い話を、わたしの前で繰り返したのは、

「うちは、A子とパパがすごく仲良しだから、
もし私がいなくなったとしても、ふたりで仲良くやっていくんだから。
モナカちゃんと、あなたのようにね。」

ってことを
わたしに伝えたかったのかなって、思ったんです。
最後のランチだったのに、早く帰ってきちゃって、ごめんなさい、って思いました。
今も、思っています。
そのせいか、何年経っても、彼女に逢うんです。
いつも似ている、違う人なんですけどね。

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今日は、ラフマニノフのヴォカリーズを、
一日中、聴きながら行動してたので、感傷的なことを思い出してしまったのかもしれません。
彼女への申し訳ない気持ちは、今も継続していますが、
あれから長い年月が経ちましたので、
「心をマヒさせる」とか、「平気で聞けるようになったら」、
という部分については、
もうそんなことを意識するまでもなく、なんだって聞けますから、
みなさまお気遣いのないように、なんでも安心してお話になられてくださいね。

「いちいち感傷的になって、そこに浸っていたら、止まっちゃうから。それだとやっていけない。」
と、ある出来事があったときに、モナカが言ったことがあります。
中学生のころです。
その時は、娘のほうが、どれだけしっかりしてるんだと思いました。
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2012.06.29 Fri 16:48
カテゴリ: 散歩・おでかけ
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